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zoom RSS 4日連続(耐久)第九演奏会 [後編]

<<   作成日時 : 2006/06/11 00:43   >>

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さて、4日連続第九演奏会。
実は、徳島入りする前に、指揮者とオケ、ソリストは
大阪で1日「第九」の本番をやっているので
本当のところは5日連続である。
合唱団は毎日総入れ替わりだけど、
指揮者とオケ、ソリストはずっと同じ。
(鳴門の「第九」だけは地元のアマチュアオケを使うから
オケだけは4日連続)
・・・おそろしい。信じられない。
それとも、プロってやつはこんな鬼のようなスケジュールでも平気なんだろうか?

聞いた話によると、徳島2日目くらいにオケの主要メンバーの何人かが倒れて
緊急入院したとか。徳島3日目に、メンバーが変わってたり、
木管セクションのトップとかが入れ替わってたのは
そういうわけなのかな?
ほら、やっぱりムチャなんじゃないの。

さて、徳島3日目の本番(徳島市の第九)を終え、夕方、指揮者が鳴門のゲネプロにやってきた。
鳴門の第九は、地元徳島のメンバーに、全国から集った第九を歌う人たちが加わり、総勢600人近くの合唱団にふくれあがる。
ステージに高い高いやぐらを組んで、ぎゅうぎゅうづめになって座るが
それでも収まり切らなくて、オケはステージに前に張り出しを作ってそこに、
そしてはみ出た合唱団は花道に並ぶ、という不思議な配置になる。

本番の前日に集合し、顔合わせが済んだばかりのにわか合唱団を
たった1回の練習とゲネで本番OKのレベルまでまとめあげなければならないのだから
指揮者も大変だ。

しかし、だ。
思い出しても腹が立つことだし、あまりにレベルの低いことなので
書きたくもないけれど、練習を始める前に
合唱団の気持ちがバラバラになるようなことがあった。

にわか集まりの合唱団の一番大切なことは
とにかく、皆の気持ちがひとつの目標に向かって集中すること。
音楽の力があって、人をひきつける魅力のある指揮者の腕の見せどころ。

ところが、この日(本番前日)、合唱団の気持ちがバラバラのまま、
いや、バラバラどころか、個人のわがままやエゴなど、悪い部分がむき出しになったまま
指揮者は練習を終えてしまった。
ボクはプロの指揮者ですから、『合唱団のとりまとめなどはそちらでやってください』ってことかい?!
舞台裏の照明さんも怒っているし、ボランティアで裏方をやっていたねこまっく達もカンカン。指揮者に、というよりも、合唱団のあまりの精神的レベルの低さに。
情けなかったさ。

そして当日。

ホールで指揮者が第1〜3楽章のゲネをしている間、合唱団は別室で練習。
(ねこまっく達裏方は、この時も裏方業務をしていたので
ここからの話はきいた話)
前日が最悪の状態で終わった影響で、その日の練習の始まりも非常に雰囲気が悪かった。
せまい会場に600人も詰め込まれているのだから、せまい、暑い。
だからって「クーラーがあるんだったらつけたらいいでしょう!」って
エラそうにいらだって怒鳴るオッサン。それに賛同してヤイヤイ言う集団。
たぶん、普段なら「暑いのでクーラーつけてもらえませんか〜」って言うだろう人達でしょう。

そこで、前に立った合唱指導責任者の先生。
ーーー「第九」を歌うことの意味、皆さんがなんのためにここに集まったのかもう一度考えてみてほしい、ベートーヴェンの音楽を歌うことの意味をーーー
と、そういったことをやわらかな口調で語りかけたそうです。
そうすると、いらだっていた集団の空気がだんだんと静まり、空気が変わったそうです。
もう、エラそうに怒鳴るオッサンはいない。
きっとそんな人がいたら、それをたしなめる人が出てくるでしょう。

「第九を歌う」ために北海道から、熊本から、全国から集ってきた人達です。
音楽に対して、たとえシロウトでも真摯な思いを持った人達のはず。
それが、たったひとつの歯車が狂っただけで、人を指差してののしったり、乱暴な言葉を平気で口にしたりする集団になってしまう。

「合唱」をする上で、合唱団の心のベクトルがどこに向かうかが
どれだけ演奏の出来を左右するか・・・。

結果、すばらしい集中力でみな演奏にとりくみ、演奏会は大成功に終わりました。
第九の「体現」ができたわけです。

その合唱指導責任者の先生にしたって、腹の立つことはいっぱいあったはずなのですが
それを我慢し、音楽に対する愛情をもって皆に語りかけることで
合唱団のカラーを変えた。
誰にでもできることではありません。

もちろん舞台で棒を振る指揮者の力は認めます。
でも、今回の鳴門の「第九」の成功の一番の功労者は、合唱指導責任者の先生だったと
ねこまっくは思います。
もちろん、演奏会に至るまでに身をすり減らしながら
いろんな準備をしてくださった事務局夫妻も。

しかし、人間て、「してもらう」ことに慣れると
どんどん傲慢になりますね。
舞台にも立たずにボランティアで裏方で走り回って、キミ達のお世話をしてて
なんでキミ達に「あんた」呼ばわりされて、ケンケン言われなきゃならんのか。
今でも納得はいきませんが、ま、今回もいろいろ学ぶことはありました。
ああはなるまい、とか。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
合唱指導責任者の先生、素晴らしい方ですね。本質をずばりとつくお話が出来るという事は、この会の目的を真に理解し、全国から参加した人々、聴衆の皆様など全ての方々が納得し、理解し、協力しうるものを、四六時中、年中考え続けてる人だからだと思います。
口先の言葉ではなく、真心からの言葉を聴いて心を打たれたのでしょう。
600人ものばらばらな人を纏められる素晴らしい人に比べて、わが身を振り返ると、たった4人のスタッフも一丸となれない時がある当店の指導者(山ちゃん)は、だめだねー
苦戦しているのは禁煙だけじゃないんじゃないかい。
反省!反省!反省!
山ちゃん
2006/06/11 02:55
本当にお疲れ様でした。
華やかな舞台の裏で、大変な努力をされている人たちがいるということを、忘れている(気がつかない)人たちが多いのですね。
でも指導責任者の先生のお蔭で、大成功の結果になったことは、すばらしいことです。
音楽とは技術だけではない、ということを痛感させられるお話でした。

で、その先生が可夢庵さんへ行かれたのですね?
カンツォーネ
2006/06/11 15:08
山ちゃんさん、こんばんは。
おっしゃる通り、人をまとめるのは難しいですよね。
私も合唱団を率いる立場・・・いつも考え込んだり
悩んだり、はたまた怒ったり・・しています。
ちょっとずつ進歩していきたいものですが、なかなか(泣)

可夢庵はいい店ですよ〜!
「蔵や」→「籠や太郎」→「可夢庵」
考えてみれば、私達うわばみトリオは山田さんのお店のおっかけですね。
ねこまっく
2006/06/11 22:10
カンツォーネさん、こんばんは。
あ、いえ、可夢庵へお連れしたのはまた別の方です。
第九は第九で別に、すぐ打ち上げをしてます(笑)
ステージの数だけ、打ち上げがあったりして。
ねこまっく
2006/06/11 22:15

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