ねこまっくの日誌

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zoom RSS 4日連続第九(耐久?)演奏会[前編]

<<   作成日時 : 2006/06/06 23:40   >>

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映画『バルトの楽園(がくえん)』公開記念とか
2007年に徳島が会場になる国民文化祭記念とかで
6月1日から4日まで、県下4市町村で
ベートーヴェンの『第九』演奏会が行われました。

1日目が県南、2日目が県西、3日目が県庁所在地の徳島市、トリが初演の地・鳴門です。
鳴門の「第九」は今年でもう25回目になるんです。
四半世紀ですよ、すごいですね。
他の3市町村は、今回の演奏会のために募集・結成したニワカ合唱団。
徳島市の第九は母体を音楽科のある大学にしたため問題はなかったのですが
県南、県西は母体となる合唱団もいないという状況で始まり、
結果、鳴門の「第九」からねこまっくをはじめ指導者が派遣されることになりました。

6月1日の県南、6月3日の徳島市は
ねこまっくも聞きに行きました。
考えてみれば、鳴門の「第九」以外の「第九」を生で聞くのは
生まれて初めてです。

まずは6月1日の県南。会場は立ち見も出て満席。
初日とあって、知事も臨席。
『エグモント』序曲の前から合唱団は入場しており、
緊張した顔つきで座っていました。
練習で顔なじみになったアルトのおばちゃん達も硬い表情。・・・大丈夫かな。

県南は結成にあたって、いろいろモメたらしく
そもそものスタートが1月下旬と、非常にヤバいスタートでした。
まったくのシロウトさんを、たったの4カ月で、
声楽を勉強したものでもきちんと歌うことが難しい「第九」を歌えるようにするなんて
ま、ムチャもええとこ。
案の定、いろいろとありました。
主に、主催者の行政サイドと、現場サイドの意見の行き違いや、
無理なスケジュールによるあせりや疲れなどから来るものでしたが。
いろいろあって、ねこまっくがかかわったのはパート練習まで。
4月中旬からの仕上げは他の先生がされました。

第一声が発せられたとたんに、ちょっと胸を打たれてしまいました。
4市町村の中で一番ヤバイというウワサが流れ、
実際、私が知っている4月の状況もほんとうにヤバかったので。
でも、その危機感が合唱団の必死さを生んだのでしょう。
ものすごい集中力、ものすごい合唱団としての一体感、音楽に非常に訴えかける力がありました。

翻って、1日あけて、徳島市の「第九」。
ちょっと特殊なホールの使い方もあったのでしょうが、
合唱がオケをつきぬけて届いてこない。
もちろん声そのものは若いし、美しいのですが、
“合唱団”としてのまとまりがまったくない。
満場のお客さんは大きな拍手を送っていましたが、
ねこまっく的には・・・・・。
若い大学生がこの大曲を体験することは有意義であったかもしれません。
でも、あれは「第九」じゃない。

ベートーヴェンの「第九」は、
「世界の同胞よ、神のやさしい翼のもとで兄弟になろう!」という壮大なテーマをもった曲です。
有名な4楽章は、合唱団によって何度も何度も同じ歌詞が繰り返されます。
疑い、不安、争い、勝利・・・などのさまざまな困難を乗り越え、最後に確信をもって、オケと合唱団が歓喜に至る。そういった構成になっています。

「第九」を歌い切るには、声楽的に高いテクニックが必要です。
でも、それ以上に必要なのが、このテーマの理解、そして合唱団によるテーマの体現なのです。
県南の「第九」は、声は練れてはいないけれど(そんなヒマあるわきゃないわな)
歌詞へのアプローチや全体の理解、そして「テーマの体現」という面ではすばらしかった。
合唱団は、実はそんな壮大なことを意識はしていなかったかもしれません。
「みんなで一丸となってとにかく演奏会を成功させるんだ!」という必死さだけだったかもしれません。それが、意識せずして「テーマの体現」となったのでしょう。
だからこそ、観客の胸を打つ。
演奏してる合唱団も感動でいっぱいだったはずです。

結局のところ、演奏会って、出演者がどういった気持ちでそのことに取り組んでいるかがすべてのような気がします。

ところで、ところが・・・!(波乱の鳴門の「第九」へ続く)

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
演奏会お疲れ様でした。
この4日間色々と考える事があったようですね。
声の出る方が表に出ず裏方に…、何だか込み入った事情がおありのようですね。

いつものことながら、音楽については無知な海のはなしです。
そんな私でもカンツォーネさんの話などは苦労や失敗はあるものの実に楽しげで、近くにいたなら1度こっそりと足を運びたくなるものです。
ねこまっくさんも苦労や失敗はあるかとは思います、又、御自分の望まない事をしなくてはならない事もあるかもしれません。それでも、前向きに海のはなしのように音楽に無知な者でさえ足を運びたくなるような音を作ってください。
海のはなし
2006/06/07 14:35
歌をうたう者として、考えさせられる話です。
今回のライブで、自分では無難にかなり上手く歌えたと思った曲を、友人が「この歌以外はすべて良かった」と言ったことに少しショックを受けています。
あらためて、歌とは何なのか?どう歌えばよいのか?ということを考えていたところです。
テクニックだけをいくら磨いても、人を感動させることはできない、ということがよくわかりました。

海のはなしさん、ありがとうございます。「是非一度いらしてください」と言いたいところですが、遠いですからね。
それよりも私は、「可夢庵」さんへ行ってみたいです。
カンツォーネ
2006/06/07 15:34
海のはなしさん、久しぶりの更新です。おいでいただきありがとうございます。
鳴門の「第九」もいろいろな問題が出てきてます。
なんにも感じてない人もたくさんいるんですが
執行部をしてると、演奏会はいつも綱渡り。
危機感をいだかずにはいられません。

あ、鳴門の「第九」も大成功だったんですよ、表向きにはね。
そのことはまた[後編]で。
ねこまっく
2006/06/07 21:28
カンツォーネさん、こんばんは〜♪
演奏会の受けとり方も人それぞれですからね。
上記記事の徳島市の「第九」だって満場の拍手でしたからね。

「心をこめて」「感情をこめて」と、よく人は言いますよね。
でも、それだけで音楽が人の心を打つわけはありません。
心や感情を音楽という手段で表現するのは
まぎれもなく「テクニック」なんですよね。
繰り返し繰り返し練習することで技術を身につけ
本番はハートで歌う・・・というのが、ねこまっくの理想なんです。
ねこまっく
2006/06/07 21:41
やっと6・7月のお酒の会が決まって、今徳島中央郵便局に発送して帰ってきました。
更新がないので心配していました。私もここしばらくPCに向かうと時間をとられるので控えていました。
全国新酒鑑評会に向けて体調を整えたり、口腔・舌のコンディションを整えたり、で5月のお酒の会を休み、6・7月の予定を立てるのに…アア疲れた。
どんなお酒をお客様にどのように提供するか、「心をこめて」「感情をこめて」その上日頃の利き酒の経験を生かして、どんなに良い酒でも飲む順番を間違えると錯誤を起こしますので、細心の注意を払い、可夢庵で飲む酒は美味い!!!
人の心を打つのは本当に難しい。
カンツォーネさんありがとう、今はとても苦戦しています。飲み物にも料理にもこれだけこだわっているのに…禁煙店のリスクを噛み締めています。
ねこまっくブログの会が可夢庵で開催されますように。
山ちゃん
2006/06/08 02:06
昨夜は突然失礼しました。海のはなしさんのブログを通じて、ねこまっくさんのファンになった方です。
なかだれさんのHPは
nakadare.nom です。
山ちゃん
2006/06/09 10:25
山ちゃんさん、今日も期待以上のおもてなしをありがとうございました。
私にとって本当に大切な方だったので
可夢庵にご招待させていただいたのです。
非常に満足としてくださったようで
ねこまっくも鼻高々です(・・・って、私は別になにもしてないですね)
禁煙店のリスクはあるのかもしれませんけれど
今の時代、禁煙店を好む人も多いはず。
我らが「可夢庵」広報のため、
うわばみ1号以下、微少ながら頑張るつもりです。
おいしいお酒とおいしい料理、気持ちのよい会話が楽しめる店は大切にしなくっちゃね♪
ねこまっく
2006/06/10 02:46
お褒め頂きまして真にありがとうございます。
「居酒屋と思って来たのに、どの料理も本格的で料亭より美味い。」という先生のお話を頂き、厨房で聞いていた板長がとても感激し、喜んでいました。体にハンデがなかったら料亭で花板を勤めているでしょう。
それにしても、素晴らしい先生ですね。短時間のうちに板長を感激させ、私を虜にする会話。またお会いしてお話をお聞きしたいです。
ありがとうございました。
(ショパンの次はベートーベンをメールに使ってしまい
申し訳ありません、いつも後で気が付くのです)
山ちゃん
2006/06/10 10:33
実はすごくエライ方だったりするのですが
まったくエラぶらず、誰とでもあんな調子で気さくにお話してくれるんです。
お店を出てからも、しきりに「おいしかった」とおっしゃってましたよ。
「蔵元を囲む会」のこともお話してありますので、
よかったらまたご案内さしあげてください。

昨日はあまりにおいしかったので写真をとる事など思い出しもしませんでした。
ちなみに昨晩のメニュー
●先付け/そら豆の塩茹で、エビの唐揚げ、卵豆腐ほか
●メバルの煮付け
●刺身盛り合わせ、薬味たっぷり
●天ぷら盛り合わせ(てんこもり)
●加茂ナスの味噌田楽風
●渡りガニ
●具だくさんの太巻き
●ハモのおすまし
●スイカ
ねこまっく
2006/06/10 13:14

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